田子の浦ゆ
2016年 03月 22日
今年の課題詩「田子の浦ゆ」を
お稽古されている門下生の方も多いと思います。
田子の浦ゆ うちいでてみれば ましろにそ
不尽のたかねに 雪は降りける
山部赤人(万葉集)
万葉集の中で詠まれている有名な和歌ですが
歌の意味をおわかりでお稽古されていますか?
田子の浦をとおり
広々とした見晴らしの良い所で
なんと真っ白に
富士山の高嶺に雪が降り積もっていることか。
田子の浦から見える雄大な富士の景色が
ご想像できるでしょうか?
この歌を詠んだ山部赤人は万葉の歌人なので
今から1300年も前の風景を詠んでいることになります。
いかにも万葉らしい雄大な歌ですね。
さて、現在の田子の浦はどんな風景だと思いますか?
現在と奈良時代の田子の浦は
場所に若干のズレがあるそうですが
私の知人が田子の浦の夜景の写真を撮り
譲ってくださいました。
いかがでしょうか?
海岸線全てがこのような工業地帯に
埋め尽くされているわけではありませんが
この風景を見たら
by tati87-2016
| 2016-03-22 12:30
| 詩のこと